STAP STAP

STAP = (動詞)スタップする、カシャカシャする(造語)
 

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ストレージサービス違法判決について異議 

No.187 : 2007/05/28(Mon) 20:06:26
ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法です - GIGAZINE
JASRAC、勝訴…ネット上に音楽データ保存できる「ストレージ」サービスに、「著作権侵害」判断 - 痛いニュース
音楽ストレージサービスには音楽著作物の利用許諾が必要~東京地裁


 さてさて、ちょっと前のことだが、東京地裁がとんでもない判決してくれた。
 訴えられたのはイメージシティ社が運営する「MYUTA」というサービス。これは登録したユーザーが同社の提供するスペースに音楽ファイルをアップロードして登録ユーザーの携帯音楽を転送できるというサービスらしい。
 だが、このサービスに対して「著作権侵害だ」と指摘した団体がいた。そう、音楽・著作権と聞いてはい出てきたカスラックJASRAC。
 対してイメージシティ社は「実質的にデータ複製や送信をするのはユーザー自身。不特定多数への送信はしておらず、著作権は侵害しない」として地裁に提訴。
 そしたらなんと地裁が下した判決は「同社のサービスは著作権侵害」っていうんだからびっくり。

 判決の内容は「システムの中枢になるサーバーは同社が所有、管理しており、同社にとってユーザーは不特定の者。複製と公衆(不特定多数)への送信の行為主体は同社だ」らしい。




・・・・・・・・・・・・・・・





はぁ?



 まったく馬鹿げた判決だ。頭おかしいんじゃないですか高○さん。



 この判決はもはや「インターネットは違法」と言ってるようなものではないか。



 まず判決の内容からおかしい。
 地裁は「ユーザーは不特定の者。複製と公衆(不特定多数)への送信の行為主体は同社だ」としている。確かにこのサービスに登録する人たちは不特定多数だ。しかし、アップロードされた音楽ファイルを利用するのは個人である。私的使用(著作権法第30条)の範囲内においては、著作権の保有者から許可を得ずに著作物を利用することが可能である。
 もしこのサービスが、アップロードされた音楽ファイルを不特定多数に送信できたならば、著作権法的にグレーゾーンであることは間違いないだろう。このサービスはアップロードした人とは別に著作権(著作隣接権?)を持っている人がいる音楽ファイルのアップロードを想定しているからだ(俺の理論ですが)。
 しかし、このサービスでは使用するためにユーザー登録をする必要があり、さらにパスワードを要求する。もちろん、Aという登録ユーザーがアップロードしたファイルを別のBという登録ユーザーが使用することはできない。登録していない第3者への送信はそれ以前の問題だ。
 つまり、不特定多数への送信目的ではないのである。アップロードした音楽データを扱えるのはその音楽データをアップロードした一登録ユーザーだけで、その人は私的使用の範囲内で使用しているのだからなんら問題は無いはずである。

 著作権法にはこんなことが書いてある。


著作権法
第30条 私的使用のための複製

著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合


附則
第五条の二 著作権法第三十条第一項第一号及び第百十九条第二項第二号の規定の適用については、当分の間、これらの規定に規定する自動複製機器には、専ら文書又は図画の複製に供するものを含まないものとする。


これについては
著作物の私的利用の場合 - 著作権のひろば
が詳しい。


◎第30条をみますと、例外の1 において公衆用自動複製機器(いわゆるコンビニのコピー機)によるコピーはできないことになっています。それでは、コンビニで本や地図、絵などをコピーすることは著作権法違反になるのでしょうか? 

 実は、著作権法には附則という但し書きのような規定があります。その第5条の2 において、文書と図画(とが)をコピーする行為は、当分の間私的使用として認める、ということになっています。文書と図画ですから、コンビニの紙でコピーするコピー機はかろうじて合法ということになります。もちろん、個人的に使用する本人がコピーする場合に限ります。

 では、音楽をコピーする機器がコンビニに置いてあったらどうなるでしょう。附則では、文書と図画だけを認めていますから、音楽のコピーはできません。すなわち、コンビニで音楽のコピー機は置かれることはない、ということです。

(以上引用)



 各個人の持つコンピュータは公衆用自動複製機器にはあたることは無いだろう。しかし、おそらくイメージシティ社の所有するサーバーはグローバルIPを保有して公開されているため、不特定多数がアクセスすることができるということから公衆用自動複製機器に該当する可能性がある。
 しかし各々の登録ユーザーの所有する音楽ファイルには各々の登録ユーザーしかアクセスできない。つまりサーバーの一部を個人的に利用するわけで、その部分に同社は干渉しないし(なんらかの監視くらいはするだろうが著作権法に違反するようなことはするわけがない)、一登録ユーザーしかアクセスできないことで公衆用自動複製機器には該当しないはずである。もちろんサーバー丸ごとではなくてユーザーが使用する限りそのストレージ部分は、ということである(語彙不足を痛感)。
 「最後に音楽はダメって書いてあるじゃん」と思うかもしれないが、これは公衆用自動複製機器に対する制限である。公衆用自動複製機器でなければこの制限は適用されない。





 じゃあなんで東京地裁はこんな意味不明の判決を下したのか。




 どうせこんな風に解釈したんだろう。

 「登録するユーザーは不特定多数。登録ユーザーが音楽ファイルをアップロードして利用する。同社のサーバーはその登録ユーザーに対して音楽ファイルを送信する。だがちょっと待て。登録ユーザーは不特定多数だろ?。つまり、同社のサーバーは不特定多数に送信していることになるんだよ!」



 ΩΩ Ω<な、なんだっんなばかな



 登録ユーザー1人は1人だろ…最初は不特定多数であっても登録した時点で個人となるはず。それを不特定多数と考えるのは無理があるだろう…








 それで、この判決の何が問題かって、この判決が他のサービスに与える影響の大きさが問題。
 まず、これに類似したサービスは全部法律的には真っ黒ということになる。「ファイルバンク」「ヤフーブリーフケース」等のストレージサービスは真っ黒。もちろんアップローダなんて真っ黒黒。つまり、自分のサーバーにデータを保存させるようなサービスは全てアウト。音楽ファイルを扱う可能性があるならJASRACに金払えってこと。
 Googleも日本の法律的には真っ黒。「キャッシュ」っていう便利なものがGoogleにはあるでしょ?



 そして、一番の問題。



 もし、「他人の所有するサーバーを介しているからダメ」という解釈をするとすると、日本のインターネットは<。終了する。危機。オワタ

 そもそもインターネットというものは「データの中継」というものが根幹にある。
 遠隔地にあるコンピュータと直接接続(物理的に。2台のコンピュータのDTEをなんらかの方法で接続するということ)してデータをやり取りするということは不可能である。そのため、何台かのサーバーやルーターなどを介してデータをやり取りすることになる。つまり、この時点で著作権のあるデータのコピーが行われているのである。これを考えると、インターネットは完全に黒。ルータやハブにHDDは無いが、ルータにはメモリがある。ハブには電気信号が入る。電気信号はデコードすればデータになる。インターネットブラウザ(IEやFirefoxやMozillaなど)などはこれ以上に黒である。著作権のある者を一旦コンピュータに保存してから表示している。保存せずに表示なんて芸当は現実的に考えて不可能である。キャッシュフォルダを覗いてみろ。著作権のあるデータがごろごろしてる。だから「このページ内の画像・文章等の著作権は○○が保有します。無許可の転載はお断りします。」なんて言ってもその文章を読んだ時点で覗いたページの全ての画像・文章等は自分のコンピュータにコピー(転載)されているんだからどうすればいいんだよ。
 極論を言ってるかもしれないが、この地裁の判決もこちらにしてみれば極論も極論だよほんとに。




 なんで今更こんな問題がでてきたのか。全てはJASRAC
 社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC。読み方は「ジャスラック」。この協会はインターネット上ではとんでもない協会として有名である。だから最初の方で「カスラック」なんて俗語を使った。
JASRACの暴挙については、
F!I!E! - JASRACの暴挙をまとめるページ
が詳しい。一度読んでみてほしい。あまりの酷さに憤慨すると思う。
これは今回の事件とは直接関係が無いかもしれない。しかし、この協会の闇の部分があまり世間一般に知られていないのが悲しい。世の中にはマスコミが報道しない裏の出来事がよくおこっている。この悪徳協会も徹底的に糾弾されるべきである。



 最後に、この問題は現在の著作権法がインターネットという近代的な技術に対して非常にザルだということが根幹にある。これから起こるであろう様々なインターネットに関する著作権の問題は、今の著作権法では解決することが出来ない。なぜならその問題に対する著作権法の解答が原始的だからで、インターネット社会となった現在ではその答えは非現実的なのである。これから導き出される答えは、「早急なインターネット関連法案の整備」だ。インターネット有識者と法律の専門家(もちろんインターネットやコンピュータについてある程度の知識と理解のある者。高部さんとかわかってない人を集めちゃダメ)が集まって新しい法を作る必要があると俺は思う。快適なインターネットライフのために。



(多分色々と支離滅裂なこと言ってると思うので、なんかあったらコメント下さい。)



novtan別館 - そろそろインターネットの自由な利用の制限という潮流についてまとめておこう
副作用が大きすぎるストレージ・サービス違法判決 - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
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